アイルランドでひとり旅!まとめ編
ダブリンの、colimore habourってところ。
私が大好きなアイルランド映画「sing street」の舞台になったところです!
この映画、とにかく音楽が素敵!
元気が出る青春映画なので、ぜひ観てください。
私はもう4回観てしまいました。スウェーデンに来る時の飛行機の中でも観ました。
ちょうど雲がパンのようにちぎれて、
間からパーって広がった青空が、雨の敷かれた地面に映って、本当に綺麗でした。
思わず撮っちゃった。
かもめが飛んでて、海の音が聞こえて、
ただただ、心がゆっくりと休める時間と空間がありました。
ここに連れてってくれたのは、同じ早稲田からダブリンに留学している友達、いじり。
彼の生き方は、やりたいことにまっすぐだった。
大学1年のとき、東南アジアをバックパッカーとしてまわって、
ダンスバトルで勝ち抜いて、みんなからお金をもらって、
そのお金で次の旅をするっていうわくわく満点の話を聞いた時は、
こんなおもしろい人いるんだ!って思ったなぁ。
写真や映像を撮るのが上手で、今はそのプロジェクトを進めているって話とか、
日本に帰って早く現実に向き合いたいってこととか、
彼の人生のゴールについて聞いたりして、
すごい刺激を受けた。ちゃんと将来のこと考えてた。
私は今なにができているのかなぁ。
私は将来なにをして生きていきたいのかなぁ。
なんて考えさせられました。
海辺で食べたアイス。甘ったるかった。
ダブリンの海辺らへんは、お金持ちの方々が住んでるんだって。
夏になったらもっと綺麗なんだろうなぁ。
ダブリンいい街やぁ。
ありがとういじり!!
QOL高まったよ、また日本で会おうね〜!
▼彼の作ってる素敵な動画! めちゃくちゃよいので、ぜひ!!
こんなところにも足をのばしてきたよ。
Trinity collageっていう大学の図書館。
この大学はエリザベス1世によって作られた、アイルランドで最古かつNO.1の大学。
よっ、名門!
創立した時は、プロテスタント(国教会)の人だけが入学していいことになっていたんだけど、18世紀にアイルランドでカトリックの差別が撤廃されて、1793年にはカトリック教徒の人も入学していいことになったみたい。
古い本のかおりで溢れてた。
上の階までびっしりと本が収納されてて、なんだろう、
1冊でも本を抜き取ったらその秩序が崩れてしまいそうな、そんな緊張感もありました。
そうそう、この大学には、世界で一番美しい本と言われているアイルランドの国宝「ケルズの書(The Book of Kells )」があるんです。
写真撮影は禁止されていたので、この画像はウィキペディアから。
ケルズの書は、縦33cm、横24cmの大きさの、ケルト文様が施された典礼用の福音書。
四福音書が収められています。
四福音書は、マタイによる福音書、マルコによる福音書、ルカによる福音書、そしてヨハネによる福音書の4つ!
ケルズの書は、今から1200年前、8世紀に作られた、聖書の手写本。
丁寧に手書きで書かれた本なんです。
じーーーっくり顔を近づけて、本物を見たんだけど、美しい本でした。
色が鮮明だった。
朱色っぽい赤、深い金色が主に使われていて、文字が綺麗に並べられていて、一冊の本を書き上げるのにどのくらいの月日が必要だったんだろうと思うと、気が遠くなった。
グーテンベルクが活版印刷機を発明したのは15世紀で、それまでは手で本を書いていたんだと思うけど、いやぁすごい。本物を見たら、鳥肌立った。本当に丁寧に作られていました。
後世に伝える価値がある記録物だとされて、ユネスコ記憶遺産にも選定されてるよ。
近代のアール・ヌーヴォー装飾美術にも影響を与えたんだって。
デザインは、死なないんだね。
いろんなところに影響して、生き続けているんだね。しみじみ。
ひとりでゆっくりまわることができました。
たまたま入った小さなミュージアムが、その日たまたま無料だった!
壁は、ポスターや写真などでいっぱいだった。
ここでも、アイルランドの人はイギリスからの独立を誇りに思っていることが感じられたよ。
おしゃれな建物をぷらぷらと見ながら、ホステルに帰りました。
2段ベッドの下に泊まっている人と仲良くなったよ。
彼女は、6年前にボツワナからアイルランドに来て、ナースとして働いている人だった。私のお母さんと同じ年で、息子さんも私と同い年だった。
いろいろ話をしてくれたんだけど、いやぁおもしろかった。
みなさんボツワナってどこにあるかわかりますか?
私はまったく知りませんでした。。。
ごめんボツワナってどこにあるの?って聞いたら、
南アフリカの上にあるのよ〜
緑もあるし、砂漠もあるし、とにかく綺麗なところだから行ってみてねって言われた。
ボツワナは隣の国南アフリカよりも一人あたりのGDPが高い国で、
人口は200万人ほどの、こじんまりとした比較的平和な国。
1966年に独立してからすぐ、国内で世界最大規模のダイヤモンド鉱山が見つかって、その収益がインフラ、医療、そして教育に回されて経済が発展しました。
独立以来、クーデターや内乱は一回も起こってない国です。
どこから独立したかというと、イギリス。アイルランドと一緒だね。
彼女の英語がとっても流暢だったので、アイルランドに来て英語を学んだの?って聞いたら、「ツワナ族が国民の多くを占めてるから(調べたら70%ほどだった)ツワナ語をしゃべる人がほとんどだけど、英語もボツワナの公用語なの。授業も英語でやるから英語は話せないとやってけない」って教えてくれました。
ふんふん。なるほど。メモメモ。
そして、自分が歴史を知らないことを改めて実感。。。
ボツワナの政府は教育に力を入れていて、15歳以上の国民の識字率は80%を超えています。これは世界的に見ても高い方。
息子さんはとっても賢いようで、政府から奨学金をもらってロシアの大学に通っているんだって。
日本は死ぬまでに一回は行ってみたい国なの。今働いて、お金貯めて、絶対日本行くから!寿司食べる!
私もボツワナ行きたい!!砂漠で星見たい!野生のキリン見る!
夜も更けた時だったので、寝てる人を起こさない程度に、2人でexcitedしてました。
名前、長くて忘れちゃった。。。
とっても心が若い人だったなぁ。
いやぁ、まさかアイルランドで、寝る時にボツワナのことで頭がいっぱいになるとは思ってなかったよ。
ボツワナについてたくさん教えてくれてありがとう!
そんなこんなで、アイルランドのひとり旅、楽しかったです。
学んだなぁ。
アイルランドだけじゃなくて、そこでたまたま出会った人と話して、
その人の国や文化を知れるのは、本当におもしろい。
そして感じたのが、私は日本人でよかったなぁということ。
日本はこういう国なんだよって紹介してるとき、
日本っていい国だなぁ。って毎回思ってました。
日本絶対来てね、クールな国だよ!
って、言えるのは、当たり前のことなのかな。
私自身、そう言えることが、嬉しかったです。
日本に帰国してからやりたいことも、少しずつ見えてきました。
アイルランドに来てよかった。
明日もいい1日になりますように!
アイルランドでひとり旅!崖っぷちで出会ったアルゼンチンの3人組編
アイルランドの西側にある、モハーの断崖に行ってきたよ。
アイルランドの大自然を堪能できると聞いたので、ツアーに参加してきました。
真東から真西に、アイルランドをバスで3時間かけて一直線に横断。
みるみる窓の外の景色が自然で溢れていき、青くなっていって、
なんも考えずに、ぼっけーーとしていました。
途中から雨が降り始めて、足元がぬちゃぬちゃしてきた時に撮った写真。
柵もなにもないので、強風が吹いた時は、本当に海にぽちゃんと落ちてしまうのではないかと思った。
下を見た時、思ったよりも高くて、ぞくぞくぞくってした。
足の裏が、むずむずむずってした。
200mくらいの標高らしい。
高所恐怖症の方にはおすすめしないよ!
人が、豆!
自然の偉大さを感じたよ。
前にあるのは、大西洋!
この断崖の先っちょのところで、アルゼンチンから来てた3人組に会いました。
マルコ、マルコ、ゴンザロ。
マルコが2人いたので、
マルコ1、マルコ2、ゴンザロ。って呼んでました。
上の写真を撮ってもらってる時、
マルコ1「もっと前に出ろ!」
私「いやだ!」
マルコ2「もっと端に行け!」
私「風吹いてきた!いやだ!」
マルコ1「あともう2歩!」
私「NOOOOO!!」
ゴンザロは、ゲラゲラ笑ってた。
写真では私笑ってるけど、本当はかなりひきつってる。
つるって滑るのが、すごくこわかった。。。
これは、雨で侵食された岩がたくさんあった高原。
何万年もかけて作られたんだって。
雨の一粒一粒が、石に穴をあけるって、普通に考えてすごいことだなぁって考えながら歩いていました。
なにかを考えている風の写真。
(実際お腹ぺこぺこで、お昼ごはんのこと以外なんも考えてなかった。)
その後は、ゴールウェイという街に行ってきた。
小さい街だけど、ゴールウェイの言語や音楽、歌、そして踊りの伝統はとってもアイリッシュってかんじで特徴があって、「アイルランドの2言語の首都」という異名も持つらしい。
アイルランドは今はみんな英語をしゃべっているけど前はアイルランド語があって、ゲールタハトと呼ばれる”アイルランド語使用地域”の入り口なんだって!
街の中の看板が、アイルランド語書いてあってなんて読むのか分からなかったり、
道の標識も、英語っぽく見えるけどよく見たら違うな、というのを何回も経験しました。
アイルランド語で行われている劇場やテレビ放送もあって、アイルランド語に関する感動や行事への関心をアップさせているみたい。
同じ授業を取っているアイルランド出身の子が
「アイルランド語ってほんと退屈だよ、どうせ将来使わないのに学校で学ばなきゃいけなくてさ。アイルランド人にとって、アイルランド語は今はもう使われてないラテン語を学ぶのと似てる。」
ってぶーぶー言ってたなぁ。
公務員試験などではアイルランド語の試験でマストらしい!
でもゲールタハト以外のところでは、学校で習った後は、忘れ去られちゃうことが多いんだって。
あと面白いなぁと思ったのが、語順が、VSOってこと。
D’ith an madra an bia (犬はごはんを食べた)
という文は、
「食べた・犬は・ごはんを」
という順番で構成されてるよ!ほぇぇ
日本語とも英語とも違う。
学ぶのは、ちょっと難しそうだなぁ。
仲良くなったマルコ1、マルコ2、ゴンザロと一緒に、アイルランドの黒ビールを飲んできた。
GUINNESS頼もうか!ってなって、マルコ2が指を2本唇に挟んで
「ピューーー!」って口笛を鳴らした。
あれ、店員来ないなぁ。って言って、マルコ1も一緒にピューってやったら、
こめかみにムカつきマークを2つほど浮かべた店員さんが私たちの机に来て、
「ここではホイッスルで人を呼ぶのは本当に無礼なことです。普通は店を追い出すから。他のところでもホイッスルしないで。(ムカつきマーク✕3)」
って言われてしまったよ。あわあわしてしまいました。
「ごめんアルゼンチンではいつもこうやってウェイターを呼ぶ文化なんだ。マナーが悪いとは知らなかったよ。」
と、すかさず謝るゴンザロ。
そのあとちゃんとGUINNESSが出てきたからよかった。
日本はどうやって店員さんを呼ぶの?って聞かれて、
手をあげたり、ちょっと声をかけたり、あとはベルをチンって鳴らすかな。って言ったら、
ベルを鳴らすんだ!へぇ〜〜!って感動(?)してたなぁ3人とも。
店員さんの呼び方も、国や文化によって、いろいろだね。
うーーーん、苦いネ!!
カラフルな街でした、ゴールウェイ。
ギター一本持って、街中で歌ってた中学生くらいの男の子、上手だったなぁ。
そこから3時間かけてバスでダブリンまで戻りました。
みんなでアルパカの話で盛り上がったり、
タンゴの魅力と難しさを教えてもらったり、
ペルーのマチュピチュは本当にやばい行ったほうがいいって説得されたり、
3人の17年築いていた仲の良さを語ってもらったり、
スペイン語を教えてもらったり。
あっという間でした。
アルゼンチン来る時は絶対連絡してね!
日本来る時も連絡してね!ばいばーい
と言って3人と別れたあと、
メッシのこと聞くの忘れたなーって思った。
アルゼンチンの人、人生で初めて会ったんだけど、
本当におもしろい人でした。
これから「アルゼンチン」って言葉を聞くと、
この3人との小さな思い出を思い出すんだろうな。
太平洋の向こう側にあったアルゼンチンが、日本にちょっと近づいた。
日本行ってみたいって言ってくれたの嬉しかったなぁ。
あの3人も、「日本」って言葉を聞いたら、私のことを数秒くらい思い出してくれるのかしら。
こうやって世界中に友達を作ったら、
世界が本当に小さくなるんだろうな。
なんだか、ひとりたびって、ずっとひとりなんかなぁって思ってたけど、
たくさんの人と話せて、いろんなこと学べる旅にもできるんだなぁって思った。
そんなことをユースホステルの2段ベッドの上でむにゃむにゃ考えながら、
ちょっと古びた天井の下で深い眠りについた1日でした。
明日もいい1日になりますように!