Canon越しの世界

自分の目とカメラを通して、日常をゆるく発信していきます

小学校で、日本の文化を紹介する授業をしてきたよ!

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日本の文化を紹介する授業を小学生にしてきました。

そのあとに、生徒からこんなかわいいお手紙もらった。

 

 

大砲かぁ〜!

 

ギャグセン高いなぁ!

 

 

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視察し終わった後、「日本のこと紹介する授業してくれる?」って先生に言われて、

(あ、今日は視察だけじゃないのか!焦 って思ったけど)

だいぶ前に見た、すっごくクールな日本の動画を思い出し、

それをみんなに見てもらうことにしました。

 

 

その動画を始める前に、集まった生徒40人くらいに、(小学3〜5年生)

「日本って聞いて思い浮かべるもの、日本のことで知っていることある人!」って聞いてみたんです。

 

 

「東京が首都」「人が多い」「通貨は、円」「すっごく親切」「寿司」「忍者」

ポケモン」「アニメ」「マンガ」

 

 

そんなかんじでした。

 

 

「日本は、みんなが今言ってくれたように、小さい国だけど人口が多くて、ユニークな文化を持っているんです。今から見てもらう動画は、Japan- Where tradition meets the futureっていうもので、日本のモダンな部分と、ずっと受け継がれている伝統を紹介してます。これを見て、ちょっとでも日本に興味がわいたり、知らなかった日本を知ってくれると嬉しいなぁ」

 

って言ってから、見てもらった3分くらいの動画がこちら。

スピード感があって、ジェットコースターに乗りながら日本をかけめぐっている気分になります。ぜひ、見てみてください。

 

 

www.youtube.com

 

 

部屋を暗くしてもらって、ホワイトボードにプロジェクターで映し出してもらいました。

 

子どもたち、食いつくように動画を見てました。

うしろでちょっかい出し合ってた男の子たちも、ピタリとやめて、動画をじっと見てた。

この動画を選んでよかったなぁって思いました。

 

 

動画を見てもらったあと、みんなの「すげぇー」って反応でクラスの気温が数度上がったよ。

 

 

何かコメント・質問ある人はどうぞ!って聞いたら、

手がバンバンあがりました。

 

 

「めっちゃくちゃ日本行きたくなった」

「日本って遠い国だけど、すごくおもしろそう、行きたい」

「こんなに自然があるとは思ってなかった」

ポケモンは動画に出てこなかったね!笑」

 

 

そのあとは質問の嵐でした。

 

 

「日本の島は何個あるの?」

「平均気温って何度くらい?」

「北と南ではどういうかんじで違うの?」

「日本で一番人気なアーティストってだれ?」

「人口はどのくらい?」

「宗教は?」

「日本でよく出るポケモンGOポケモンは?」

「日本で一番飼われている犬の犬種は?」

スウェーデン語は29個の文字があるけど、日本語は何個あるの?」

「中国語と、日本語の漢字の違いはなに?」

「クジラを食べるってほんと?」

「忍者はまだいるの?」

「ビルがたくさんあるイメージだけど、静かなところもあるの?」

「学校制度はどんなかんじ?」

「日本のパソコンのキーボードってどうなってるの?」

「一番人気な任天堂のゲームの種類は?」

デジモンポケモン、どっちが好き?」

進撃の巨人見たことある?」

「なんで日本人はそんなに丁寧なの?」

「ネオ東京ってなに?」

「シャンハイって日本の都市?」

「ITが盛んなのはなんで?」

 

…などなど。ちょっとはみんな興味持ってくれたかなぁ😊

 

私は、雑学王に出てる気分でした。笑

これをちゃんと英語で答えて伝えないと、間違った情報をみんなに渡すことになっちゃうので、けっこう慎重に答えてました。たまにぐぬぬってなる質問もあったけど。

 

 

一番おもしろかった質問が

「昔、めちゃくちゃ変な日本のアニメを見たんだ。

名前はたしかヘムテウロウとかいうやつで…知ってる?」

 

 

へ、へ、へむてうろう??

 

なんじゃそりゃ。

へむてうろう、へむてうろう、へむてーろう、はむてーろう、はむたーろう、、、

 

ハム太郎かぁ!

 

 

      \てへっ!/

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このハムスターのことか!!

 

私が幼稚園に行ってたとき、ドハマリしてたんだった。

ハム太郎の指人形とか必死で集めてたなぁ。

ボードゲームまで持っていたっけ。

 

 

まさか、スウェーデンの子が、かなり前に流行ったハム太郎を知っているとは!

 

 

こうやって他の国に住んでいる人の日本に対するイメージを聞いていると、

あぁこうやって日本は捉えられているんだなって分かって。おもしろい。

 

 

あと、トトロはみんな知ってて、みんなトトロのこと大好きってかんじでした。

 

トットロ〜トット〜ロ!」って歌が始まるほど。

 

 

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みんなの名前をホワイトボードに書いていったら、みんながスマホで写真を撮り始めたよ。

 

縦書きもするんだよーって縦に「ありがとうございます」って書いたら、

「Whaaaaaat!?」ってどよめきが。

そりゃ珍しいよね。

 

 

そのあと、おりがみ教室を開きました。

 

 

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鶴を折ったよ!

 

折り紙もこっちではあまり売っていないようで、わぁぁきれいな紙!って言いながら好きな色の折り紙をみんな取っていきました。

 

 

折り紙って、集中力が試されるし、出来上がった時の反応が WOW! の連発で達成感もあるから、私も楽しかった。

 

 

折り紙をみんなで折ったあと、何人もの生徒が手紙を渡してくれました。

 

 

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Google translation、いろいろ惜しい! スウェーデンは大好きです。

 

 

 

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今後のためにちょっと大きな感謝された!嬉しい!

 

 

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ありがとう!!本当にほっこりしたよ。

家に帰り、もらった手紙や折り紙を見て、余韻に浸ってました。

 

人懐っこくて、本当にかわいい子たちだったなぁ。

 

 

お世話になった先生に、

生徒たちには、どんな子どもに育ってほしいんですか?って聞いてみたら、

 

「そうね、やっぱり自分の頭でちゃんとクリティカルに物事を考えることができる子になってほしいわね」

って返ってきた。

 

前に行ったフィンランドの小学校でも、同じような答えが返ってきたんだよ。

 

 

日本の教育は、こっちの学校よりも「協調性」重きを置いている気がするなぁ。

 

それと同時に、協調性を大事にしすぎて出る杭は打たれる教育社畜になる普通の日本人”を生産する教育、日本の教育は宿題が多くてそれをこなすためだけのロボットみたいな教育だ、などの批判がなされているのも事実。

 

 

うーむ。

日本の教育がすべてが悪いわけじゃないんだよなぁ。

生徒が教室の掃除をする学校は、世界でも注目されている。

自分で物事を考える力とか、発言力を養う部分はたしかに欠けているけど、

みんなで協力したり、相手の話をきちんと最後まで聞いたりする力だって、大事だよね。

 

日本の教育だめだめじゃん!って思ってたけど、

まぁ実際だめだめなところたっくさんあるんだけど、

専門家でもない私がぶーぶー批判してるだけなのもいやなので、

実際に他の教育がどんなもんなのかを自分の目で見て、

他の国が持っているよいところは吸収して、

それをいいかんじに導入できたらなぁって思って、

スウェーデンに来たんだよなぁ。

 

 

ちょっとずつだけど、たくさんのヒントをもらってる。

この環境に感謝しなきゃだ。

 

 

教育は、人の土台になるからね、大事だよね。

 

 

日本の中でもある学校の方針が批判されたりしているのを見て、

教育ってなんのためにあるんだろう。

教育の本質って、なんだろう。

良い教育ってなんだろう。

って考えてました。答えはまだはっきり出てないです。

 

 

でも、この学校からはいろんなヒントを得られたし、また来てねって校長先生に言われたので、また学びに来ようと思います。素敵な機会をありがとうございました!

 

 

明日もいい1日になりますように!

学校視察に行って、充電された1日

 

 

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子どもたちに元気をたっくさんもらった1日でした。

 

ルンドにある小さな学校、FREINETSKOLANっていう学校を訪問してきました。

ついでに日本の文化を紹介する授業もしてきたよ!

 

今学期取っているある授業の教授Tobiasと仲良くなり、一緒にお昼ごはんを食べていた時に、私がスウェーデンに来た理由とかいろいろ話していたら、Tobiasの娘さんがかよっていた学校を紹介してつなげてくれました。

 

 

Tobiasにはもう感謝しかありません。頭が数ミリたりともあがらないよ!

スウェーデンでは先生と生徒との上下関係がなくて、first nameで呼ぶんです。

〇〇教授、prefessor って堅苦しい名前では呼ばないから、すぐ仲良くなれる気がするよ。

日本でも(高校生の時かな)あだなで呼んでた先生の方が親近感がわいてたなぁ。

いろんなことを話して、Tobiasも教授である前に、ひとりのお父さんなんだなぁって思った。

 

 

訪問した学校のクラスをのぞいたら、本当にあったかかい雰囲気がありました。

生徒は先生のことをもちろんfirst nameで呼んでいて、先生が大きな家族のママみたいなかんじだった。

 

どんな学校だったか、レポートしていくよ!

 

 

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学校の名前は、”Freinetの学校”って意味です。

Freinet(フレネ)とは、Celestin Freinetっていう今から100年前に生きていたフランスの教育者の名前が由来。

 

フレネ教育学は、教育界にすんごいインパクトを与えたんです。それというのも、今までの先生が中心になって教科書通りの教育をしていたスタイルをぶち壊したから。

 

フレネ式の教育は、子どもたちがまず学びの主体。

日本ではモンテッソーリとかシュタイナーほど有名ではないけれど、

子どもたちの学びたいって気持ちや好奇心を一番大事にする教育スタイルです。

 

フレネ教育の特徴は、

子どもが感じたことを表現する機会が多い

学習プランは自分でたてる。

自分で学ぶ力をつける。

ってかんじかなぁ。

 

教科書は使わないことが多いみたい。

この学校では、自分たちの自由プロジェクトとなるものをやってるんだって。

毎日自由時間があって、その自分がやりたいと思ったプロジェクトを、自分で配分を考えて進めていくらしい。

ある子は映画を撮って、学期の最後にみんなに向けてプチ上映会を開いたり。

毎日文章をこつこつ書いて、ひとつの本を作った子がいたり。

 

「自分で決めたことを、最後までやりきる。最後には披露するから、自信がつくんだ。」

って先生が言ってた。授業参観的な、親が学校に来る日にお披露目するらしい。

 

 

他には、自分が興味あることについての新聞を作るという授業もあるみたいです。

自分のやりたいこと、興味のあること、知りたいことにまっすぐになれる時間で、めちゃんこ楽しいんだ!って生徒が言ってた。

 

 

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そして驚きだったのが、宿題がない!

なんでですかって聞いたら、

「家でやる宿題を出すと、親が子どもに時間をたくさん割ける家庭と、そうでない家庭で差が出ちゃうからね。それは不公平だから、宿題は出さない。代わりに授業中にそういうエクササイズをやるんだよ。」

と返ってきました。ほぉぉ。

 

 

夏休みとか、冬休みとか、そういう長期休みでも全然宿題はないんだって。

 

私は宿題を最後までためておくタイプだったので、8月30日くらいから白目むきながら莫大な量の宿題をやってました。

枯れた朝顔みたいになって新学期登校してたなぁ。

 

だから、宿題がないって、本当に素敵なことだと思えたよ。

(計画的にやればいいだけのことだけど…笑)

 

 

あとは、自分の学習プランを自分で作って、先生に提出するんだとか。

自分で学ぶ力、計画する力をつけるのを意図しているよ。

 

 

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ルンドにある高校に行ったときは、みんな土足だった気がしたけど、ここではみんな靴下で歩いてた。うわばきがない学校だったよ。

 

 

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学校に入って普通にどこに行けばわからなかった朝。

あるクラスにいた先生に恐る恐る、

「今日の朝から視察のアポを取ってた、かのんです!」って言ったら

「Oh あなたがかのんね!おけ!誰か、学校案内したい人いる?」

って席についていた生徒みんなに聞いた。生徒は5年生の子たち。

 

 

手がばばばばばっとあがった。

びっくりした。

学校案内を、生徒にやらせるんだ!

みんな朝礼中か授業中だったのにいいのかなって思ったけど、2人の生徒が私に学校を案内してくれた。

 

 

ぽっちゃりメガネの男の子、Sebastionと、眉毛が凛々しい女の子、Esma。

2人とも普通に英語話せてた。

先生から渡された万能キーみたいなものを首からさげて、たくさんのドアをあけくれました。頼もしかったなぁ〜!

 

 

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これは、おしゃべりできる小さなラウンジ。

口の中がすーすーする色ですね。

 

 

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これは1歳〜3歳の子の教室。

そうそう、この学校には、1歳半の子から入れるみたい!

preschoolと呼ばれるのが、1歳半〜5歳。

F-anという、小学校の前に1年間準備期間みたいなのがあって、

そのあと普通の小学校に入る、ってかんじ。

 

たくさんの絵が飾ってあった。

なんだか全員天才に思えるのは私だけかな!笑

 

 

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もちろん教室には色えんぴつとか、つみきとか、車とか恐竜のおもちゃがたくさん置いてあった。日本の幼稚園と一緒だなぁって思ってたら、2体の人形を発見。

 

黒人の赤ちゃんだ〜!(初めて見た)日本では、いないよね。

 

多民族国家スウェーデン。赤ちゃんから、その多様性を垣間見ることができたよ。

 

 

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小学校低学年の子に人気な本なんだって。

どんな本?って聞いたら、探偵の男の子の話らしい。

私が小学校の頃、かいけつゾロリとか読んでたなぁ。なつかしい。

今の子も読んでいるのかしら。

 

 

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「教室で学ぶことには限りがあるから、外に出て、みんなで散歩したりします。」

 

スウェーデンに来てから、道をぞろぞろと歩くスキーウェアを来たちびちゃんをよく見かけていました。冬でも、元気にお散歩してます。

 

 

寒いから、みんなスキーウェアみたいな服を着ているんだけど、

みんな着込んでるから丸くなって、ころころしててかわいいんだ本当に。

 

 

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さすがスウェーデンと思ったのが、

外に出てお昼寝!!!…さっむ!!

寝袋を各自で持ってくるらしい。

これはpreschoolの子たちの小屋(?)です。

 

 

お昼寝の時間になったら、寝たい子は寝て、寝ない子は寝袋の中で本を読んでました。

とにかく自由。

先生用の寝袋もちゃんとあって、先生も寝るらしい。すんごい自由だ。笑

 

「寝袋あったかいし、寝心地いいんだよね。でもハッと起きては、みんないるかな!?ってよく焦るよ、あはははは」

 

 

いい仕事だな!

 

 

 

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作ったものは、全部飾っているようです。

廊下が小さなギャラリーみたいになってた。

 

 

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これは、図工室。自分で作った作品は、自分の棚の中に入っていました。

 

 

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お昼ごはんは、2,3歳の子たちと一緒に食べました。

ラザニアらしき物体を食べたよ!

離乳食とまではいかないけど、かなりやわらかめだった。おいしかった!

 

 

10人くらいのクラスを、2人の先生が担当していました。

みんな私にスウェーデン語で話しかけてくれるんだけど、さっぱりわかんないから、私も日本語で「そっかそっか〜おいしいね〜」って適当に返してた。

 

 

ラクトースフリーの子がいたんだけども、その子には特別にラクトースフリーのラザニアが用意されてました。スウェーデンにはラクトースフリーの食べ物がたくさんあります。

 

 

水こぼしたり、ナイフで遊んだり、途中で床にねっころがったり、歌いだしたり。

先生も大変そうだったけど、クラス自体が小さいから、全員に目が行き届いてた。

 

 

そんなかんじで午前中は終わりました。そして発見多し。楽しい!

そして先生たちがみんな本当に優しくて。泣けた。

お手伝いすることありますかって聞いたら、子どもたちと遊んでて〜って言われ、

キャッキャと楽しく遊んだよ。

 

小さい子って、なんでこんなにかわいいんだ。

天真爛漫な姿を見ていて、元気が溜まっていきました。

 

 

午後は日本の文化を小学校中〜高学年の子にプレゼンしてきたよ!

長くなっちゃうから一回ここで。

 

つづく