Canon越しの世界

自分の目とカメラを通して、日常をゆるく発信していきます

インドに着いたよ!がっつりインドの洗礼を受けました!泣

f:id:KanonCanon:20180509220235j:plain

 

久しぶりの投稿です。

GWはみなさんいかがお過ごしでしたか?

 

私は大学を休学し、今はインドにいます!

これから5ヶ月ほど滞在する予定です。

 

冗談抜きに、暑いです。冗談かよ!って思っちゃうくらい、暑い。

インドの空港に着いたのは夜だったんだけども、空港から一歩足を踏み出した途端、別世界でした。

 

 

f:id:KanonCanon:20180510031358j:plain

 

 

サウナに入ったときのように熱風がむわっと身体を包み、「わぁぁ、インドだー!!」って体温と一緒にテンションもあがりました。

 

でも、インドに着いてから数時間後、鏡を見たら眉間にニキビが出来たことに気づき、ちょっとテンションが下がります。

 

インドの人っておでこや眉毛と眉毛の間に赤い印を付けてる人が多いんですが、

それと同じような位置に、しれっと現れたニキビ。ほんのり赤い。

 

 

インドに溶け込もうとしている身体。

いやまだ早いんじゃないかと焦る心。

 

 

まぁ郷に入れば郷に従えって言うしなぁ!と思ったのもつかの間でそれから3日後。

 

 

私はインドの洗礼を本格的に受けることになります。

 

ニキビがぽっ!なんてかわいいもんでした。序の口でした。

 

f:id:KanonCanon:20180509220213j:plain

 

GWが始まる前にインドに着いたのですが、

私のGWは、全くゴールデンなウィークではなく、御臨終ウィーク

 

インドに着いて3日後、朝暑いなぁと思ったらふらっと力が抜け、貧血状態のようになり、部屋に戻って休んでいたのですが、熱と汗がんがん出てきて、夜は吐き気と下痢で何回も起きるというような生活が始まったんです。

 

正直、ショックでした。

 

マレーシアで用水路に流されかけた時、泥水がぶ飲みしちゃったけど全然大丈夫で、

バングラデシュでも、鉄味の水を浴びてた日々を難なく乗り越え、

タンザニアでの生活でも、体調を壊すことはまったくなかったんです。

 

かよわい系じゃなかったのに

  

 

1日寝ても良くならなかったので、病院に行きました。

症状を説明したら、インド人の先生に

「妊娠してますか?本当に妊娠してませんか?」

と聞かれて、びびった。

 

 

「私なにか身ごもっているんですか?」

 

 

私の症状が、妊娠の初期症状と同じだったみたい。笑

 

f:id:KanonCanon:20180510031348j:plain

 

↑そういえば、この前道端に妊娠してるのかなって思うくらいてぷてぷした豚がいました。

 

 

私がいるグルガオンという都市は、日本人の駐在の方が多くてとても発展している都市。

外資系の企業が立ち並ぶ超近代的な場所なので、日本語の通訳の方がいる病院に行くことができました。

 

抗生剤と、整腸剤と、下痢止めと、解熱剤と、謎のオレンジ色の液体など

いろんな薬をいただき、保険のもとは取れたかなと!

 

 f:id:KanonCanon:20180510031355j:plain

 

実は、インド来るまでにトランジットを香港とクアラルンプールで2回しなければならず、香港では空港泊をして、結局日本を出発してから29時間後にインドに着きました。

 

LCC(格安航空)を使って行ったのですが、スーツケースの重さがリミットを越えており超過料金をトランジットの時に払わなければならず、大痛手。

 

毎回心臓に悪い会話をし、大金をはたくという

参ったなぁ

 

いろいろ重なってかなり疲れが溜まったのかなぁーと思います。

 

 

そんな私のお供は、これ!

 

f:id:KanonCanon:20180510031400j:plain

 

ヤクルト!

 

インドにもあるんです、5本入りのパックが!

 

小さいのに、乳酸菌がぎゅっと詰まってて、懐かしくて。

一気飲みするとすぐに終わってしまうから、ゆっくりとちびちび味わいながら飲んでいました。

固形物を口にするとうううってなってしまうので、水分でしかカロリーを摂取できなかったので、ヤクルトには本当にお世話になりました。

 

ヤクルトのフタ、小さい頃はいつもガーッと全部開けてたのに。

 

f:id:KanonCanon:20180510031408j:plain

 

いつのまにか2つの穴を爪で開けて上手に飲むようになって。

 

f:id:KanonCanon:20180510031344j:plain

 

この飲み方を知ったとき、ちょっぴり大人になった気がしてたなぁ。

 

私が2歳くらいのとき、ヤクルトが大好きだった私は「ヤクルト」となぜか言えなくて

ずっと「ガムシソ」って言ってたんだよなぁ。

 

なんて、ヤクルトひとつにも想いを馳せ、かなりセンチメンタルになってました。

 

 

頭上で音を立てながら回っているファンを眺めながら、

保健室のまっしろい天井を同じように眺めてた自分を思い出したり、

 

インドに行く前にもらった手紙やお守りを見て、

頑張らなきゃーってたくさんの元気をもらったり、

 

大事な人とのほっこりする思い出を、そーっと記憶の引き出しから取り出しては眺めて大事にしまう、ということを繰り返したり、

 

頭の中ではいろんな人や思い出が出入りしていたのですが、

私の身体自体が動くのはトイレに行き来するくらいなので、

消費カロリーは1日あたり8キロカロリーくらい。

 

4日で合計120時間くらい寝た気がします。

これでもか、というくらい寝ました。

 

外から聞こえる牛の鳴き声に耳を澄ます。

ここはインド…なのかなぁ…と、夢か現かわからない感覚。

 

f:id:KanonCanon:20180510031350j:plain

 

実際、家の外を出ると、牛がごろごろいます。 もーもー言ってます。

 

 

不思議なほどまったく食欲がなく、1日ヤクルト1本しか口にしないこともありました。

 

食べたいと思わない。思えない。

 

でも、薬を飲み始めてから3日後、

「お腹空いたな」

とふと思った時、そう思えたことに感動してしまった

 

 

 

 

 

生きてるーーー。

 

 

 

 

身体が何かを摂取しようとしている…! 

 

お腹が空くという現象が、こんなに愛しいなんて。

人生で初めて味わった感情でした。

 

 

ありがとうインド!インド来てよかった!!

(とでも思わないとやっていけなさそう!)

 

 

f:id:KanonCanon:20180509220251j:plain

 

この写真は、屋台ジュース屋さんです。これを飲めるのはもうちょっと先かな。

 

 

インドに着いてから1週間と少し経ちましたが、今は完全に復活しました!

自主的に自分の復活祭を開きたいくらいです。

 

「大丈夫?」「お大事に!」「ゆっくり休んでね」「インドの洗礼受けてるのね!笑」

と声をかけてくださった方のあたたかさのおかげです。

インドでもたくさんの方に優しさをもらい、サポートしてもらいました。

本当にありがとうございます!

 

私はとても元気にやっております。

おばあちゃん、おじいちゃん、安心して!

今のところ、犬にも噛まれず、デング熱にもやられてません。

 

f:id:KanonCanon:20180509220233j:plain

 

道端にたくさんの犬。みんな気持ちよさそうに(たまに暑さでぐったりして)寝ています。

 

これから健康的な生活を心がけて、インドでの生活をとことん楽しんでいこうと思います。

 

洗礼を受け、やっとインドの生活がスタートです。

 

長くなっちゃった!

ここまで読んでくれた方、ありがとうございます! 

 

明日も、いい1日になりますように!!

 

 

f:id:KanonCanon:20180509220225j:plain

好きリストを作ってみた

f:id:KanonCanon:20180324162412j:plain

 

谷川俊太郎

 

私が大好きな詩人のひとりです。

 

小学校の教科書にも、彼の詩がたくさん載っていました。

音読すると、心地よいリズムを感じる、

もっと声に出して読みたいと思える、身体が喜ぶ詩を書く彼。

 

詩だけでなく、他にもスイミースヌーピーの翻訳もしています。

すっと身体に染み込む、優しい日本語だなぁと思ってたけど、

谷川俊太郎だったんだ…!とびっくりした時のことは忘れません。

 

母と二人で東京オペラシティで開催されている、谷川俊太郎展に行ってきました。

 

控えめに言って、最高でした。

 

こんなにも日本語は美しいのかと、

彼の言葉を前にして、恍惚としてしまった。

 

f:id:KanonCanon:20180324162421j:plain

 

空間の使い方が、とってもモダンで、新鮮だったなぁ。 

 

f:id:KanonCanon:20180324162418j:plain

 

等身大の谷川俊太郎がいました。

少々スモールサイズの、かわいいおじいちゃん。

 

f:id:KanonCanon:20180324162427j:plain

 

 

詩を体験できる展示ばかりでした。

 

ことばが音となって雨のように降ってきて、自分の目の前を川みたいに流れて、

かと思ったら静かに佇む岩のごとく威厳を放っていて。

 

詩はただの活字じゃないな、と。

 

私が展示で出会った詩の中で一番印象に残ったのは、

「好きリスト」

っていう詩。気になる方は、ぜひ読んでみて下さい。(いろんな詩集に載ってる!)

 

読み終わった瞬間、私も好きなものを自分の中に閉じ込めておくだけじゃなくて、言葉にしたいと思いました。

 

なので、今、こうやって久しぶりにブログを書いています。

 

衝動的に谷川俊太郎が出している「好きノート」という本も買ったんだけど、そこに書いてある文章がとっても素敵だったので、ここにちょっと引用します。

 

 

「好き」 は「愛」よりも気軽に使えるコトバだし、明るく肯定的なコトバだから、一種透明感がある。

赤ん坊のとき、人間はこの世界に存在する何もかもが基本的には好きだったんじゃないかな。

たとえ大声で泣きわめく時があるとしても、赤ちゃんの笑顔を見るとそう思っちゃう。

育つにつれて苦しみ、悲しみを知ってゆくのは避けられないけれど、

何かを誰かを好きになることは、生命の原動力だと思う。

 

わぁぁぁ。

 

”生命の原動力”

 

と言い切る俊太郎…!

 

彼は、たっくさんの「好き」に囲まれて生きてきたんだろうな。 

 

よし、私も好きリストを作ってみよう…!

 

と思って、漠然と好きだなーと思うもの、

アドレナリンがどくどく出たり、

オキシトシンに包まれるような瞬間たちを、

すごいランダムにただただ書き連ねてみた。

 

詩っぽくなるとすごい自由に書いていい気がするし、

ラップでもないので韻を踏まなきゃ!って頭をひねることもないし、

さらさらと書けました。 

 

それでは聞いて下さい、私の、好きリスト。

(ただいま深夜2時半、眠い)

 

 

f:id:KanonCanon:20180331021055j:plain 

 

朝日を浴びる枕に顔をうずめる瞬間が好きです。

ベッドを降り、重力とは反対の方向に伸びをしたときに感じる鈍い痛みも。

好きな人からの返事を待っているのも、そわそわするけど悪くない。

ゆずシトラスティーの底にたまった濃厚なゆずの蜜、好き。

映画の本編が始まるとき、照明が暗くなる瞬間も好き。わくわくがこぼれる。

フィンランドで感じたマイナス20度も好き。

水泳の後の、国語の時間も好きだなぁ。幸せそうな寝息が聞こえる。

コインランドリーの前を通り過ぎるときにふわっと鼻に届く洗剤の香りも、たまらない。

ドビュッシーの奏でる不協和音も、好きすぎる。

母の優しい、いってらっしゃい、の声、大好き。

寡黙な父が口を開けて笑う姿、とっても好き。

私も同じことを考えてた!って妹と笑う時間、本当に好き。

冬がたまに見せる春の顔が好き。

夏から秋にかけて高くなる空も好き。

今日も、眠りに落ちていく瞬間を好きになるんだろうな。

好きなものを好きだなぁと好きなだけ考えている今も、好きです。

  

 

f:id:KanonCanon:20180331021101j:plain

  

みなさんも好きリスト、書いてみては!

 

好きなものをこうやって書き出して外在化すると、

自分が好きなものに囲まれてすっごく幸せになれる気がするのは私だけでしょうか。

(自己満足😊)

 

谷川の俊太郎が言うように、生命の原動力となるものも、ちょっとだけ湧いてきたような。きてないような。

 

もうすっかり春ですね。あったかい。そして、優しい写真が撮れる季節!

 

明日もいい1日になりますように!

 

 

f:id:KanonCanon:20180331021053j:plain