なにができるのかなって考えた1日
今日は、お昼から Flyktinger という団体の活動に、ボランティアとして参加してきました。スウェーデンに来ている難民の方をサポートしている団体です。教会で、子供・大人にスウェーデン語を教えたり、宿題を手伝ったり、イベントを開いたりしてます。
まだこの団体に出会ってから1週間しか経ってないのですが、この団体の代表のIvettaが本当に素敵な方で。彼女の話を聞いたとき、うまく言葉にできない感情がこみ上げてきて、涙がじわぁってなりました。彼女はエクアドルの方で、こっちに来て長いみたいです。文化や宗教がまったく違うスウェーデンで、難民の方がちゃんと社会に馴染めるように、あたたかく迎えているんです。
今日はスウェーデン語を教える会でした。私はお菓子を出したり、コーヒーや紅茶を準備しました。14時になると、人がちらほら集まって、スウェーデン語のレッスンが始まりました。スウェーデン語を教えてるのは、若い人ではなく、おばあちゃんおじいちゃん。私のおばあちゃんと同じくらいの年の優しいおばあちゃん。街でピザ屋さんを経営しているイタリア人のおじいちゃん。ホワイトボードにしっかりとした文字を書きながら、難民の方に初歩的なスウェーデン語を教えていました。生き生きしてたなぁ。
" Varifrån kommer du?" ( where are you from? ) に対して、"Syria" と答える男性。"Jordan" と答えるヒジャブを被った女性。他にもいろんな国から来ていました。
私にとってそれらの国は、日本のテレビの中で見る国だったんです。「シリアからの難民が…」ってテレビの中のアナウンサーが無機質な声で言ってるのは何百回も聞いたことがある。でも、地平線の向こうの、とっても遠い国でした、私にとって。その国の名前が、目の前にいるスウェーデンに難民として来たひとりの人間の口から発されるとき、あぁ、難民は、テレビの中の話じゃないんだよな。って思いました。
ボランティアをやるために紙に名前や電話番号を書かなきゃいけなかったんですが、一番最後にあった "skill" っていう欄を見て、動いていたペンが止まりました。
ふと自分の欄の上にある他のボランティアの人の欄を見ました。
" Englsih, French, Swedish, mathematics "
3ヶ国語話せるのか…。
" Arabic, chemistry "
と書かれた欄もありました。
Japanese って書こうとしたけど、需要ないか…。English って書こうとしたけど、ペラペラじゃない。需要がある数学も化学も、教えられない。
…私には、なにができるんだろう。
心がずんと重くなりました。
Ivettaに正直にそのことを話したら、「スキルは気にしなくて大丈夫。今はいろんなイベントの準備があって人が足りないから手伝ってほしいの」って言われて少し心は軽くなりましたが。やっぱり、なんらかの形で、自分のスキルを使って、関わって、少しでも力になりたいって思います。でもこの気持ちもボランティアによくある「自己満足」になっちゃうのかなぁ。悶々。
でも、前からここでボランティアをしているスウェーデン人のEmmaと話してて「カメラ好きなんだね」「自分の名前がキャノンだからねぇ」って笑いながらCanonのカメラを見せてた時、「写真でなにか貢献できないかな」ってふと思いました。
難民の方がスウェーデン語を勉強してる姿を撮らせてもらいました。学んでいる時の目って、すごく綺麗だなぁって写真撮ってて思いました。子どもだろうが、大人だろうが、何か新しいことを学んでるときって、表情が真剣かつわくわくしてる。ブログ書き終わったら写真をIvettaに送る予定です。今後も参加して、まずはたくさんの方とお話しして関わりたいと思ってます。
ぐつぐつ頭煮つまりました。
サルサ体験教室にふらっと行ってきた。
めちゃ楽しかった!簡単なステップも教えてもらって、お尻フリフリした、ラテン系な時間でした。
夜は、ドイツ人の友達がパスタをふるまってくれました。おいしかったぁ!ドイツ語で美味しいって「レッカ」って言うらしい。レッカレッカってずっと言ってた。自炊がんばろーっと!(n回目)
スウェーデンに来てから26日目。
自分にはなにができるのかなぁ
って考えることができた1日でした。
このブログを書くことも、スウェーデンの生活を発信するための、私ができることのひとつなのかなぁと。
少しずつ、できることを増やしていきたいなぁとも思いました。
明日もいい1日になりますように。