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Canon越しの世界

スウェーデンでの生活を、自分の目とカメラを通して、ゆるく発信していきます

パスポートを紛失しました①

 

人生で初めてパスポートなくして、

人生で初めて大パニックになった。

 

気づいたのは夜中の12時。

明日は移民局に行くから、忘れないうちにパスポートをかばんに入れておこう!と思ってパスポートをいつも置いてるはずの机を見たけど、ない。家のどこにも、ない。冷蔵庫の中、電子レンジの中、トイレの中、ありとあらゆる隙間。部屋中ひっくり返したけど、ない。

 

目の前真っ暗、頭の中真っ白。

 

泥棒が入ったのかってくらい散らかった部屋の中で呆然とし、へなへなと座り込んで、これは夢なのかなぁなんて思った。それでも血の気がすーっとひいてく感じがリアルで、やっぱりそれは現実だった。

 

 

警察に電話する前には

 

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って調べてた。(だいぶご乱心だった…)

 

ピンときたり、第六感が働くときってどんなときだっけ…と思って調べて、めちゃくちゃ胡散臭いページをサーっと見て、「音楽を聞くといい」と書いてあったから、最近ハマってる曲と、モーツァルトの曲をかけた。

目をつむって、なにかを待ったけど、なにも起こらない。

 

 

なんでこんなに焦ってたかと言うと…

ちゃんとした身分証明がないと、移民局で居住許可を認めてもらえないかもしれないからです。私は自動車免許も持ってないし、ルンド大学の学生証は使えないし、国際学生証はHPで確認したけど使えるか書いてない。

スウェーデンの移民局で居住許可をもらいに行くまで3ヶ月の猶予があるんです、日本人は。でも3ヶ月以内に行かなかったら不法滞在として、キックアウトされる。今日は2ヶ月目。あと1ヶ月あるじゃん、と思ったけど、今は難民・移民の人が入ってきてて移民局も大変で、次の予約取れるのがあと1ヶ月後とか。ギリギリ予約取れたとしても、パスポートを新しく発行するのにかなり時間かかる。計算してみたら…戸籍謄本を親にとってもらい、それをスウェーデンに送ってもらい、そしてそれを持ってストックホルムにある日本大使館(ルンドから電車で8時間)に行き、発行してもらう。

余裕で1ヶ月超える。

 

 

つまり、3ヶ月経ったら、

日本に強制送還される…。

 

 

このブログも、3ヶ月目で「強制送還されました」ってタイトルで店じまいか…

やりたいこと全然やれてなかった…

何しに来たんだ私…

今までいろんな人に応援してもらったのに…

 

 

申し訳なさとショックで吐き気を催しました。

とにかく誰かとしゃべりたいと思って友達に電話しました。夜遅くなのに、電話に出てくれて、本当に本当にありがとう。死にそうな私は、的確なアドバイスと心落ち着く声を聞いて、だんだん冷静さを取り戻せました。本当にありがとう。あと、お母さんに電話したとき「命はあるんだからいいじゃない。自分でなんとかしなさい」って言われたときは、なぜかすっごく現実を見れた気がする。ありがとう。すぐ警察に電話しました。寝れない間に日は昇り、睡眠時間は5分。

 

そして、その朝、ダメ元で、国際学生証を持って移民局に行くことにしました。これで認められるのかな…ってとにかく不安で不安で。KanakoとYukiと隣町のMalmöに行った。

 

移民局に着いたら、アジア人は誰1人いなかった。空気がピリピリしてる。シリア系の人たちばっかりだった。難民の人たちかな。家族で来ている人、夫婦で来ている人。そしてなんとなく、みんな不安そうだった。笑うことなく、厳しい顔をしてる。私と同じで、みんな許可がもらえるか不安なんだろうな…。

 

 

でも、決定的に違うことがある。

それは、許可がおりなかったら、

彼らには帰る国が、おそらくない。

あったとしても、帰れる状況ではない。

だからスウェーデンに来ている。ってこと。

 

 

スウェーデンは難民を他のヨーロッパとは比にならないくらい受け入れている。でも文化の違いからの衝突や、教育格差、治安の悪化が生じていたり、衣食住が確保できなかったりして、かなり厳しくなっているのが現状。EU圏内は、県を越える感覚で国を越えることができるんだけど、スウェーデンは去年から難民が流入するのを防ぐため、スウェーデンに入るときはパスポート/IDチェックが導入された。

 

 

つまり、パスポートのない私は、スウェーデンから出て旅行できたとしても、スウェーデンには帰れないということだ。明日コペンハーゲン行く予定だったのに。キャンセルしなきゃ。

 

 

いろいろ考えて、不安でくらくらしてる時、私たちの番になった。Kanakoが先にパスポートを見せて、写真を撮って、ものの5分で手続きは終わった。私の番。国際学生証を出して、ケイティペリーみたいな移民局の人の顔色を伺う。彼女はじーっと見て、パソコンをカタカタうって、確認してくると言って、奥に入っていった。横では、男の人と移民局の人がなんかもめてる。"I didn't know that!" って、アクセントの強い英語が聞こえてくる。無理かもなぁ。スウェーデン今までありがとう。本格的に寒くなる前においとまさせていただくよ…。

 

数分待って、ケイティペリー帰ってきた。

 

まぁ、大丈夫です。でも次からはちゃんとパスポート持ってきてください

って真顔で言われて、泣いた。

「I can stay Swedennnnうええええんうわあん

苦笑するケイティペリー。

ティッシュ持ってきてくれた。

 

崩れた顔で写真を撮り、私はスウェーデンで生きれることになった。生きた心地しなかったけど。まだパスポート見つかってないけど。そのあとにカフェで飲んだチャイラテちょっとまずかったけど。でも、強制送還はされません!嬉しい。ありがとうケイティ。ありがとうKanako, Yuki

 

 

今日はハッピーデーです。