「親、まだ ”結婚” してないんだよね」
日本語のTA、楽しい!
今日は家族のことを話しました。
「私は4人家族です。父、母、妹と住んでいます。犬の名前は…」
といったベーシックな紹介文を作る授業だったんですが、日本との違いがたくさんあって、ほぇぇぇ!の連続。
「私は8人家族です」
「5人兄弟がいます」
って人が何人もいて。かなり大家族なんだなぁ…と思いながら聞いてました。そんな中、
「腹違いの兄弟ってなんて言うの?」
「母の新しい夫の子供ってなんて言うの?」
って数人に聞かれたのが、びっくりだったなぁ。
中学生の時このような簡単な家族紹介を英語で書かされた時はあったけど、「義理の〜」って言葉はその時習わなかったもの。
スウェーデンでは「義理の〜」って言葉は必須みたいです。
スウェーデンの離婚率、50%超え。ある調査では65%と出ていたり。
でも、これは「正式に結婚していた」人が「正式に離婚した」数字なので、正確ではないんです。
なぜ正確ではないのか?
それは「Sammanboende」(一緒に住むって意味)という言葉がスウェーデンにあるように、子どもができてからずっとこのSambo(Sammanboendeの略)のままで、結婚という形式を踏まないカップルがたくさんいるからです。
「親、まだ"結婚"してないんだよね」
元日本語学科の人から聞いた、衝撃的な一言でした。
一瞬「??」ってなりました。
日本人の感覚だと、事実婚ってそこまで多くないし、一緒に住んでるのになんで結婚しないんだろうって思っちゃいますが…。スウェーデンでは結婚ってあんまり重視されてないみたい。
日本だと「離婚」って聞くとマイナスなイメージを持たれがちだと思います。
一方、小学校とかで入学式に来た親と、その数年後に卒業式に来た親が違う、なんてあたりまえなスウェーデン。(←これは聞いてびっくりしました)
親が別れた後も、週末は元旦那の家に子供と遊びに行く、誕生日パーティーをする、なんてことは日常茶飯事。親が離婚したから、兄弟の親が違うから、といった理由でなにか周りの人から嫌な思いをさせられたりすることは本当にないみたいです。
離婚というものにマイナスなイメージはそこまでなく、家族の価値観が日本とはかなり違うなぁ。だから、家族関係が入り混じっても、けっこうあっさり一緒に暮らして大家族になるんだー!って発見。
「ちっちゃい兄弟たちにクリスマスプレゼントあげなきゃいけなくてだるい(笑)」
って授業中に言ってる人がいたのが印象的だった。
個人主義の国。
だから離婚したら周りの人、親戚がどう思うか、「世間体」を気にしない。これは日本との大きな違いだなと思います。
女性の社会進出が著しく、スウェーデンの女は自立してる。夫がいなくてもバリバリ稼げる。
などなど理由はいろいろあるみたい。
スウェーデンでは、ひとりひとりの人生が尊重されているようなかんじがしました。でもそれと同時に私の「家族像」とはかなり違うものがスウェーデンにはあって、うーん、ちょっとびっくりショックでもありました。すごく柔軟なスウェーデンの考え方に出会い、「家族」って、なんだろなって思わされたり。
スウェーデンに来て71日目。
「かぞくをしょうかいしてみよう」
といったトピックからいろいろ見えてきたスウェーデンの現実。
来週はどんな発見があるかな。
明日もいい1日になりますように。