北極圏から、生還したよ
生きてます。かのんです。
ひっさしぶりの投稿です。
え、もう12月…!しわす…!ひゃああ!
おとといまで、北極圏に1週間行ってました。
北極圏とは、北緯66度33分以北の地域のこと。夏は白夜と言って、日が沈まないんです。冬は逆に、日が全然昇りません。日照時間短すぎて、もうびっくりです。2時間20分しか太陽がないってどういうことだ!ほーるにゅーわーるどでした。
北極圏での体験を書いてこうと思います。私が行ったコテージや街には全然Wi-Fiがなく、感じたことをすぐ文字にできなかったので、あぁ色褪せちゃうんじゃないか、って思ってたんだけども、全然そんなことなかった。
なんだろう、基本的にWi-Fiがなかったので、今までいた社会と少し離れたところにいたような気がします。そして、逆に、自分の心で感じたことを、感じたまんま心と五感にしまうことができました。不思議なかんじ。
そのまんま冷凍パックみたいなかんじです。そのとき感じたものに、その場では言語化する行程を加えず、少し時間を置いてから、今ゆっくり言葉にして、解凍してあげる、そんなイメージ。ってことで、鮮度100% だよ!
私の北極圏への旅は、スウェーデン到着から記念すべき100日目から始まりました。最後の1枚のチケットをゲットしてから、わくわくがとまらなくて、でも友達が誰もいなくて、少し不安で、でもやっぱりcomfort zoneを抜け出せるいいチャンスだと思って飛び込んだ、北極圏。100日目の夜、フィンランドの首都ヘルシンキからバスに乗って10時間ほどで着きました。1日目終了。
2日目。目が覚めて窓の外を見たら、白い!
まーっしろ。銀世界ってこういうことを言うんだなって思った。まぶしかった。
サンタ村に行って、本物のサンタに会ってきた!
すっごく優しくて、ユーモアがあって、テディベアみたいに抱き心地がよくて。白いひげがふっさふさしてた。地毛だといいなぁ。
私が11歳の時、クリスマス前に、妹が「ねぇ、サンタさんってママとパパなんだよ」って言ってきたときの衝撃は今でも忘れられません。ショックで号泣。自分の信じてきたものが全否定され、ハンマーで殴られたような痛みを味わいました。
ノックアウトされてた私に母が言った、
「これからは誰かのサンタさんになってね」
って言葉。この言葉にすっごく救われたんだった。
「そっか、私もサンタさんになれるのかぁ」
って、なんだかすごく嬉しくなったのを覚えています。
「ママもサンタさんになれて楽しかった、信じる力ってすごいねぇ」
こんな母に育てられてよかったなぁって思ったり。面と向かっては恥ずかしくて言えないけども。私もいつか誰かのサンタにいつかなって、なんかプレゼントをあげてハッピーにできたらなぁって思ったよ。
木でできたフィンランドのコテージは本当にあったかかった。コテージメイトは、オーストラリア、ドイツ、アメリカ、アイルランド、フランス…とみんなバラバラ。とっても明るい人たちばかりで、すぐにice breakできた。
博物館にも行って、いろんな剥製を見たり、オーロラの展示を見たり、ますますわくわくしました。
留学始まってから101日目。
北極圏の旅が始まりました。
見るものすべてが新しくて、真っ白で、美しくて。
大事にしたいなぁ、汚れてほしくないなぁ、って思わせられるものばかりで。
一瞬一瞬が、初雪みたいでした。
1週間という時間の中で、それが積もって、やっと形になったような感覚です。
あぁぁ、すでに雪が恋しいよう。
つづく