Canon越しの世界

自分の目とカメラを通して、日常をゆるく発信していきます

ぼったくられたので、ダンブルドアになりきってみた話。#交渉力

 

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久しぶりの投稿です。

毎日のようにぼったくられてました、高橋です!

毎日は盛ったかも、週3くらいです。

 

 

6月のインドはとーっても暑い。

気温35℃を涼しいと感じるようになりました。

夜はいつもこのくらいの気温。毎夜絶賛猛暑日なんだけど、昼間が44℃の世界なので、10℃くらい下がるとふぁぁ涼しい!と思ってしまいます。

 

 

 

友達のinstagram「気温27℃まじ溶けそう~!」っていう投稿を見たとき、日本をすごく遠くに感じました。

こちらは、タイヤが溶けて事故が起きてます…

 

 

停電も毎日のようにしていますが、慣れました。

長い時は4時間くらい停電してるけど、すぐに電気が戻るときがほとんど。

停電中は冷房がつかないので、少々血が沸騰しそうになるけれど、

蚊にさされ用のムヒを塗って、ひんや〜りするあの感覚を大事に味わってます。

(ムヒをこんな使い方したのは、はじめて。ムヒもびっくり!)

 

 

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インドに来てから1ヶ月半。

 

自分の中で、少しずつ変化が起きていることに気づき、その変化を楽しめるようになりました。さっき書いた、涼しい基準が変わったこともそのうちのひとつ。

 

 

インド到着後すぐにインドの洗礼を受けてからというもの、口にするものをはじめ、色々なものに疑心暗鬼になってしまっていたんですが… 。だいぶお腹も慣れてきて、少しずつ余裕も出てきました。でもまだ屋台のご飯に手は出せない…。

 

kanoncanon.hatenablog.com

 

  

 

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そして、少しずつ、できなかったことができるようになってきました。一番大きいのが、

交渉できるようになったこと!

 

インドはぼったくられることが多いんです。

50ルピーのところを70ルピーって言われたり。

60ルピーのところを120ルピーって言われたり。

(ちなみに1ルピー=1.6円くらい)

 

 

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家に帰るオートリキシャでよくぼったくられます。(上の写真がオートリキシャ!)

あああまたぼったくられたって悔しく思いつつも、

まぁ値段もそこまでだし、40円の誤差ならいいか…!って思ってしまう。

 

でもこの前は、家に帰るまで50ルピーのところを250ルピーって言われました。

5倍の値段。完全に舐められてました。

まず顔が 外国人” なので、見るからにいいカモなんです。

しかも私は、インドの慣れないでこぼこ道を転ばぬように(千鳥足っぽく?)歩いていたりするので、ネギをしょった美味しそうなカモなんです

 

 

250ルピーって言われたとき、「いやさすがに高い!」と思い、

これはどうやって乗り越えようか…ここで負けたくない…と考えた結果。

 

 

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「よし、じゃあお前にはこれをやろう………

 

 

と、ダンブルドアになった気分で賢者の石を取り出すがごとく、

10円玉を厳かに取り出しておっちゃんにあげました。それと40ルピー。

 (あんまり映画のこのシーン覚えてないんだけど、たしかダンブルドアおじさんがハリポタに石を渡すんですよね!?)

 

 

It's a special coin…ベリースペシャル…(大切にするんじゃ…)

 

 

と謎めいたセリフと、謎めいた目線を送りながら、彼に10円玉を渡しました。

 

 

内心すごい変な気分。

別にダンブルドアになったことないし、自分の中でもキャラが定まらないし、そして自分は何をしているんだろうと冷静になるのを堪えながら、すごいドキドキしてました。うまくいくのかな…と。

 

 

10円玉を受け取った手の先を恐る恐る見ると、すっごく嬉しそうに頷くおっちゃんが。

 一瞬、おっちゃんが、大きな飴玉をもらった子供のように見えました。

 

 

それからというもの、後日他の人に何回かぼったくられそうになったのですが、

「さっきと言ってること違う!払わないよ!」

「高すぎ!乗らないよ!」

 

と、ちゃんと言えるようになりました。

 

 

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インドでは、もちろんみんながぼったくるわけではありません!

この人は英語が話せる、とても優しい人だった!

 

 

 

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この人からは10ルピーくらいお釣りが返ってこなかったけど、まぁいいや!笑

 

ちなみに、お釣りが1,2ルピーだと返ってこないことがあります。オートリキシャだけでなく、お店でも!でも逆に、私がお会計の時に1,2ルピーほど足りない時は、いいよいいよ〜!って言ってくれたりします。けっこう適当。

 

 

インドに来てから、交渉力はとても大事だと感じてます。

 

インドで育ったインド人は、営業とかすごいうまいんだろうなぁ。

実際、とっても口が達者で売り上手な店員さんと話していたら、知らない間にいろんなものを買っていた

 

「いやぁ、これは別にいらないかなぁ」と私は言ってたはずなのに。

これを買うとこれがついてくるよ。あと2000ルピー分買えば、この特典があるよ。期間限定よ。と、あれやこれや言われ、あれよあれよという間に服屋でリュックサックまで買ってしまいました。

 

…恐るべしインド人の営業力!

 

You are the best sales man ever!」ってお会計のときに思わず笑って褒めてしまうほど。

Thank you マダム!」って、すんごい誇らしげな顔してたな。

これからも営業頑張ってほしいです。

 

さすがにこの洋服のお店で、「じゃあ君には100円玉をやろう…」と言うのはさすがに無理でしたが(当たり前か)、インドの交渉力を全身で体感させてもらいました。

 

 

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インドには、”定価”がない。

 

50ルピーが70ルピーになる国。

これが大きなビジネスとなると、50万ルピーが70万ルピーとかにもなってくる。

実際インドにいる駐在員の方と話した時に、「誤差のレベルを超えた額を要求してくる」と言っていました。

 

対等な立場でどううまくビジネスをしていくか、がカギとなってくるわけです。

 

 

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日常でオートリキシャのおじちゃんと、交渉する。値切る。”ビジネス”と言ってはおおげさかもしれないけど、でも自分が妥当だと思う値段と、相手の求める値段とのギャップをどう埋めていくか、どう折り合いを付けていくか、頭を働かせる必要があるんだなぁ。

インドはおもろい国だなぁ!とオートリキシャで家に帰る時、頬で熱風を受けながら、そう感じてます。

 

インドでのビジネスって、予測不可能な部分が多くて、リスクも大きいんだけどそれ以上に面白いんだろうな!と思う日々です。

 

 

以上、インドに来てから、少し交渉力がついたよって話でした。

ちゃんとダンブルドア感を出せていたか怪しいので、もう一度ハリポタ観ようかな…。

 

 

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このおじちゃんはとても笑顔が素敵。

ヒンディー語で話しかけてきて、私は日本語で返すんだけども、会話は成立します。

 

 

インドは、人を撮りたくなる国。

首から掛けているCanonも、暑いインドで頑張ってくれてるよ!

 

 

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キメ顔いただきました!笑

 

 

日本はもう梅雨に入ったようですね。雨が恋しいなぁ。

みなさんにとって、明日もいい1日になりますように!