Canon越しの世界

自分の目とカメラを通して、日常をゆるく発信していきます

インドから帰国しました!

 

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久しぶりの投稿です!

インドから日本に帰ってきました、高橋です。

休学期間を終え、先週から無事復学しました! 

 

ごはんを頼む時、

「これスパイシー?」

「レススパイスね!」

「ノースパイスプリーズ‼(叫び)」

って言わなくていいんだなぁ、日本では!

 

全身全霊かけて辛いものを受け付けない私は、スパイス大国インドでだいぶ参ったけど、でもあのなんとも言えないスパイスが、すこーしだけ恋しかったりする。

 

 

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住んでいた家の近くのカレー屋さんで、辛くないと言われたカレーが激辛で一瞬フリーズした時の写真

 

 

5ヶ月前に、インドに飛び立つ私の背中を押してくれた春風も、今はキンモクセイの香りを乗せた秋風になって。

高めの位置で結んだポニーテールは、重みを増して。

手帳の残りの空白のページは、少なくなって。

地面に描かれた自分の影は、長くなった。

ふとした瞬間に、時間の流れを感じています。

あっという間だった、インド滞在。

 

 

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インドから帰ってきて、日本がすっかり秋になっていて驚きました。

秋に ”出くわしてしまった” 感がすごい。

あわてて長袖を買い、ゼミ合宿に行って、

満員電車に乗り、大学に行って、

久しぶりにひとり映画をし、マスカラが落ちるほど泣いて、

友達に会い、美味しいごはんを頬張って、

近況報告にバンバン花を咲かせてたら、

帰国してから2週間が ふゅんっっっっ て過ぎた。

F1レーサーが眼の前を通り過ぎる時の音)

 

 

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「平成最後の夏休み」というパワーワードにハッシュダグがつき、浴衣や花火、プールやカラオケ、飲み会におしゃれなカフェ、BBQの煙越しに見える景色でSNSが埋まって。

 

いいなぁ楽しそうだ夏だ〜とカラフルな画面を人差し指でなぞりながら、

はて、私はインドでエンジョイできているのだろうか…

と考えたこともあったなぁ。

 

 

気温44度。あついを通り越して痛いインドの日差しを浴びながら、

香辛料が混じった空気を肺いっぱい吸って、吐いて、

アスファルトに映し出された自分の影を見た日を鮮明に思い出す。

その影が短くて、小さくて、自分もまだまだだなぁーーって悔しく思ったっけ。

  

 

鳴り響く街のクラクションに押しつぶされそうになって、追い打ちをかけるようにお腹が痛くなって、スコール降ってきたけど傘持ってない、はぁぁとりま一回ガンジス川に流されたい…と心から思ったこともありました。笑

 

 

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めげそうで、くったくたの空芯菜みたいになった時。

前を向くためにやったことをいくつかここに書いておこうと思います。

 

 

1つ目。目的と初心に向き合って、今の気持ちを言語化する。

 

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私はなぜ半年休学してインドに来たのか。

どういう自分になりたくて、何を得たくてインドにいるのか。

 

初心が書かれた日記のページを見て目標と今の自分のギャップを感じては、凹んだり、肺が口から出るくらいのため息をついたり、もうどうしようもなくなって涙が出てきたり。毎日がエンジョインド!ってわけではありませんでした。でも、今となっては楽しいだけで終わる休学じゃなくてよかったと思います。

 

自分に足りないものを感じる機会がインドではたくさんあって、それを日本の生活で頑張るバネにしていこうと思えるのは、インドに来た目的とわくわくと不安が入り混じったあの初心を忘れないようにしたからかもしれません。

 

 

2つ目。とにかく人と話す。

 

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何にモヤモヤしているのか、書くだけじゃなくて話して、自分の言葉を自分の耳で聞くことで、新しく発見できることも多々ありました。

 

インドで話を聞いてくれた方、時差がある中日本や日本以外の国でも電話に付き合ってくれた心広い方、本当にありがとうございました!

 

 

3つ目。チャイを飲む。

 

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チャイは、美味しいです。インドでチャイラテ大好きになった!

ほっと一息つけるし、ジンジャーが入っていると身体があたたまるのでなおよし。

 

 

 4つ目。嬉しかったことリストを作る。

 

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これは、スウェーデンにいる時もやっていたのですが、とてもよきです。

1日10個以上、嬉しかったことやきれいだなと思ったものをどんな小さなことでもいいから書くというもの。

 

超低空飛行なテンションで、うつむいて凸凹の道を歩いていたとしても、

「あれ、今日はギリギリ牛の糞踏まなかった!」

という小さなラッキーに気づくことができたら、もううつむくことはないです。

 

 

「たまたま近くの寺院のお祭り見れた」

「今日は停電しなかった」

「ビジネスで大事なことひとつ学んだ」

「タスクをすべてこなせた」

「リキシャのおじちゃんが優しかった」

「近所の豚が7匹の子豚を産んだ」

 

 

そんな小さな「ラッキー!」「やった!」が積み重なると、ぐぐぐっと”幸せに気づく力”なるものが高まる気がします。

毎日10個小さな幸せを集めて、10日もすれば100個の幸せに囲まれている。気づけたもん勝ち。

すごいポジティブになれるから、おすすめです☺

 

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道端に牛がいる日常。たまにリキシャと衝突事故を起こすらしい

 

 

そして、インドで大事にしていた言葉が

”Enjoy it because it’s happening”

 

 

今もう起こってることなんだから、楽しもうよ。楽しむしかなくない?

 

楽しむ理由は、ただただ“今”があるからってことに尽きる。今起きてる事象を受け入れてこう!

 

いろんな解釈があると思いますが、こんなニュアンスでしょうか。

 

インドに到着してすぐインドの洗練を受け、

ベッドの上でもがいていた時も、この言葉に割と助けられたかも。

 

停電で冷房がとまったら、天然サウナを楽しんで、

ウーバーの運転手が道を間違えたら、新しい道を開拓したと思って、

空からなんか降ってきたら、ひょんなところからのサプライズギフトだと思って、(インドではたまに何かが降ってくる)

思いもよらないことが起こったら、今ここで自分の行動が試されている…!と思えばいい。

 

このマインドセットに切り替えるのはもちろん簡単ではないのだけれど…!

 

いかに置かれた環境で楽しむか。

いかに自分の機嫌を自分でとれるか。

 

そんなことを試された機会でもありました。

インドは全力でキャパシティを広げてくれる国だったな。

 

 

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そして、最後。ご縁に感謝する。

 

インドで新しい価値観と世界を見せて下さった方、ありがとうございました。自分が社会にどのような価値をもたらしているか、誇りを持って話して下さって。模索しながらパッションを持って新しい挑戦にわくわくしている人にたくさんお会いしました。短い時間ではあったけど、一緒に働いた仲間には、本当に感謝しています。お腹よじらせて笑った時間を思い出すだけで、元気になれます。

 

何事もご縁。

インドでお会いした方、またきちんと日本でお礼させて下さい!

 

どんな出会いにもちゃんと感謝できる人でいたいと思う今日この頃です。

 

そして、インドで頑張れって背中を押してくれた親にも、ありがとう。実際インドに来てくれて、インドの新たな側面を見て喜んでたなぁ。一緒にゆっくりと時間を過ごせたのはいい思い出です。

 

 

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日本で新しく始まる生活に、不安も期待もあるけど、

ほんのちょっとのスパイスを日常に入れつつ、やっていきたいと思います。

 

 

ああお腹もいいかんじ。明日もみなさんにとっていい1日になりますように!