名前を持たない赤ちゃん
おはようございます。
お昼から Modern Design in Scandinavia っていう授業に出てきたよ。今日のトピックは、部屋のデザイン。WWI の頃、ものが足りなかったから、ごてごてのデコレーションよりもシンプルなデザインが好まれてた時代の部屋です。何枚か部屋の写真をスライドで見たけど、無印良品かて!ってくらいスッキリしてた。でも壁紙がプリティな花柄だったりするから、やっぱそこはヨーロッパだなぁ。
そんなこと考えてる授業中、教室のどこかから「おにゃぁ」って声が何回も聞こえたんです。変な鳴き声を出す人もいるんだなぁって思ってたんですけど…。
声の主は、なんと、赤ちゃんでした。
授業が終わったあと、教室にベビーカーがあってびっくり。お母さんが授業を受けてたみたいです。いやぁ、お母さんと赤ちゃんが普通に一緒に受けている授業なんて初めて。話しかけてみたら、その赤ちゃんはまだ生まれてからたった10日間しか経ってないんですって。先週は産んでたから、お母さん授業に来てなかったんだ。赤ちゃん誕生、おめでとうございます!
お名前はなんていうんですか?って聞いたら、「まだ名前ないのよ」って言われました。衝撃的な一言。日本では生まれたときには名前がつけられて、親戚のみんなが「〇〇ちゃん」って呼んでるイメージがあります。実際、日本は赤ちゃんが生まれたら14日以内に出生届を出さなきゃいけなくて、この時点で名前は決まってないといけないです。
「スウェーデンでは、名前がない期間が3ヶ月間認められてるのよ。顔を見てゆっくり決めるわ」とお母さん。「でも生まれた時にスウェーデンでは personal number が与えられるから、今この子は番号だけ持ってるの ahaha」名前よりも先に番号が与えられた生後10日の赤ちゃんは、本当にかわいかった。指がまだしわくちゃで、髪の毛も波平くらいしか生えてなくて、足なんて私の口の中に入りそうなくらいちっちゃくって。目が青くてきれいだったなぁ。そんな赤ちゃんを授業に連れてくるお母さんが素敵!私がお母さんだったら、いろいろ心配して授業行かないと思うんだけど、やっぱり大学やスウェーデンの雰囲気自体が赤ちゃんを受け入れてくれるっていう確信があるからなのかな。授業に来れるんだね。ほっこりしたよ。
授業後にはfikaしたよ。大学内には絶対あるコーヒーマシーンはすべてカード払い!カード文化なのが伺えます。ちなみに大学のカフェでは、合計が20クローナ以下だったら現金で払わなきゃいけないんです。ちょっとめんでれーふ。
あったかいコーヒーを飲みながら、オーストリア人のVincentと、イタリア人のMicheleの3人で、2時間くらい恋愛観とか将来の夢とかけっこう深い話をしたよ。Micheleがボケて、それを私がツッコんで、その私のツッコミをVincentがツッコんで、ゲラゲラ笑うっていうパターンができつつある。今度車でビールが安いドイツまで行って、とにかくビール積んで帰るショートトリップを計画することになりました。実現するのかな。笑
スウェーデンに来てから30日目。
ほわちゃー!って焦りを感じてます。もう1ヶ月かぁ。。。!
31日目はどんな1日になるのかな。
明日もいい1日になりますように。